社長室のストーブの出番も少なくなり、なぜか机の上や棚の上など、
むやみに点検活動を繰り広げる社長と秘書。そのうち春の大掃除に突入。







ひしょ　　「そういえば、amazon禁止で書籍が買えないと
　　　　　　社員から文句が出ていますが。」

しゃちょー「んぁ～、そんなもの本屋で買えばいいだろう?」

ひしょ　　「専門書はかさばるし、amazonだと送料無料ですし。」

しゃちょー「だいたい、本、多すぎるんだよな～。」

ひしょ　　「そうですね、おかげで、棚の空きスペースがなくて
　　　　　　垂直運動に支障が出ています。」

しゃちょー「このところ山のように買ってるビジネス書やらは
　　　　　　全部取っておく必要はあるまい。
　　　　　　よし、古本屋にもっていって、マタタビと交換しよう。」

ひしょ　　「どれをもっていくことにしますか?」

しゃちょー「まずはこの、はやりの勝間女史の本全部」

ひしょ　　「ど、どうしてですか?いきなりっ」

しゃちょー「新しくて売れてる本のほうが高く売れるだろ。
　　　　　　それに、だいたい読み手と仲悪そ～な著者の本を
　　　　　　本棚に置いておいても意味があるまい。」

ひしょ　　「仲悪そう?・・・どうしてわかるんですか?」

しゃちょー「あん？猫だからな。だいたいエリートとオタクは水と油に決まってるっ。」

ひしょ　　「はぁ」

しゃちょー「勝間女史も本は読んだら捨ててしまえとおっしゃってる。
　　　　　　ハヤリものは金と同じだ、どんどん回せ。ぽいっ、ぽいっ」

ひしょ　　「はぁぁ」

しゃちょー「これも、ぽいっ」

ひしょ　　「これは何故?」

しゃちょー「そりゃなんだょ、著者の写真が優男面で気にくわない」

ひしょ　　「は～ぁ～」

しゃちょー「そうだ、ガネーシャさんには、居てもらいなさい」

ひしょ　　「あ、この去年売れまくったゾウさんの本ですね。なんでですか?」

しゃちょー「動物は信頼できる」

ひしょ　　「はぁ～」

しゃちょー「ぽいっ、ぽいっぽいっ♪　　なんか楽しいなあ」

ひしょ　　「本棚にスペースができました!」

しゃちょー「よし、30冊以上あるから駅前の古本屋さんが
　　　　　　とりにきてくれるだろう。電話してくれ。」

ひしょ　　「はい!」　　ぴよん

しゃちょー「あ～、マタタビは、粉末の粗挽きで。」

ひしょ　　「りょーかいです!」　　　ピ、プ、ポ、ポ、ピ　　プルル








あ～れぇ～～



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